狛犬は英語で lion-dogs と呼ばれることが多く、伝統的に神社の入り口に置かれ、守護神として機能してきたライオンのような生き物の一対の像です。
今回のブログでは、これらの荘厳な守護神の豊かな歴史と文化的意義を探ります。

起源
アジア文化では、ライオンは悪を追い払う力を持っていると古くから信じられており、門や扉の守護神として人気がありました。
狛犬の起源は、仏教発祥の地であるインドにまで遡ることができます。
そこではライオンは守護のシンボルとみなされていました。シルクロードを含む古代の交易路を通じて、ライオンの守護神の概念は中国、韓国、そして最終的には日本に伝わりました。
日本における進化
「狛犬」という語は、古代朝鮮王国高麗の日本名「高麗」に由来するという説もあり、このことから狛犬は朝鮮を通じて日本に伝わった可能性があります。
また、唐の時代に日本の使節が中国から直接この概念を持ち込んだと考える説もあります。
正確な起源は不明ですが、狛犬のデザインが日本独自の進化を遂げてきたことは明らかです。
奈良時代(710~794年)には、狛犬が一対で登場するようになりました。
注目すべきは、これらの一対は表情が異なっていることです。
通常、右側の狛犬は口を開けており、左側の狛犬は口を閉じています。
このデザインは、仏教寺院の門を守る仁王像を模倣したもので、仁王像は「あ」と「うん」の音を発している姿で描かれています。
これは、神聖なサンスクリット語の「オーム」の日本語の音訳で、仏教の伝統において万物の始まりと終わりを象徴しています。

人々の守護神
平安時代(794~1185年)には、狛犬は木で作られ、神社の拝殿に置かれることが多くありました。
しかし、鎌倉時代(1185~1333年)には、日本の厳しい気候から守るためと、次第に拝殿の外に移されるようになったことで材料も変化し、耐久性に優れた石が好まれるようになりました。
興味深いことに、すべての狛犬が伝統的な狛犬デザインを踏襲しているわけではありません。
江戸時代(1603~1868年)からは、猪、虎、龍、狐など他の動物が守護神として登場するようになりました。
神社や仏閣に置かれるかどうかにかかわらず、これらの神話上の生き物は人々の命と幸福を守る象徴であり続けています。

石茂型
狛犬のさまざまなスタイルの中でも石茂型は、3代目石工の芳村茂右衛門が作った京都らしいデザインとして際立っています。
石茂型は、力強い脚、表情豊かな顔、ダイナミックに渦巻く尾が特徴です。
職人の名「石工茂右衛門」が刻まれたこれらの精巧な彫刻は、北野天満宮、敷地神社、上御霊神社、下御霊神社などで見ることができます。

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