「日本の石文化を人々に伝え、未来につなげること」を使命とするISHIMO。石の魅力に迫るシリーズではISHIMOが取り扱うさまざまな国産石材を紹介いたします。
石を通じて、日本の風土や文化に触れ、その魅力を再発見する機会を持ってみてはいかがでしょうか。今回は庵治石に焦点を当て、その特性や魅力について探っていきます。
庵治石とは
香川県の北東部に位置する庵治地方にだけ産する花崗岩です。庵治は日本三大石材産地と呼ばれ、なかでも庵治石は、世界最高級の銘石として「花崗岩のダイヤモンド」とも呼ばれています。
きめの細やかさ、光沢、石目の美しさ、耐久性の強さなどの特徴から、彫刻品、灯篭、墓石など幅広い用途で、こだわりを持つ多くの方に愛されています。

特徴その1 優美なまだら模様の「斑」
庵治石の表面には、空に浮かぶ雲のような珍しい模様の「斑(ふ)」が浮かび、石面に潤いと高級感を与えています。
磨くことで石の表面が幻想的な二重のかすり模様を見せてくれます。これは他の石材では見られない庵治石ならではの特性です。
特徴その2 鏡のような美しい光沢
入念に何度も磨き上げることで、上品な艶が出ます。見た目の美しさだけでなく、磨くことで石本来の特性以上の耐久性を生み出し、いつまでも美しい姿を保ちます。

特徴その3 目の細かい最高級の「庵治細目」
石英・長石・雲母などの結晶でつくられており、石目(結晶)の大きさによって、細目・中細目・中目に分類されます。
最高級ランクの、庵治細目石は磨くとみずみずしい艶を帯び、その風格は格別だと言われています。
特徴その4 硬質で、耐久性に優れている
他の花崗岩と比較しても硬く、加工の際にも石が崩れにくいため、細やかな細工に適しています。
水を含みにくく、風化や変質にも強い石材で、耐久性に優れることから、屋外で長年使用しても、変色や劣化がしにくいです。

庵治石は、洗練された美しさと耐久性を持ち、長年にわたりその魅力を発揮します。
ISHIMOは国内の石材産地より特徴的な石材だけを選び、その土地に今も伝わる伝統工芸士や加工技術者の匠の技により作られた商品をご提供いたしております。
ぜひ一度、オンラインショップを覗いてみてください。