「日本の石文化を人々に伝え、未来につなげること」を使命とするISHIMO。石の魅力に迫るシリーズではISHIMOが取り扱うさまざまな国産石材を紹介いたします。
石を通じて、日本の風土や文化に触れ、その魅力を再発見する機会を持ってみてはいかがでしょうか。今回は夏山石に焦点を当て、その特性や魅力について探っていきます。

夏山石とは
日本で最も石彫刻が盛んな、愛知県岡崎市で古くから親しまれている、白御影石です。岡崎市の夏山地区で産出されることから、夏山石(なつやまいし)と呼ばれています。
特徴その1 彫刻がしやすい石質
夏山石の大きな特徴は、その彫刻のしやすさです。他の御影石と比べて、柔らかく粘りがあるので、細やかな彫刻が可能です。そのため、中部地方では灯篭や石仏によく使用されています。
また夏山石は大きく長い形状でも採れるため、鳥居や石碑など大型の構造物にも適しています。

特徴その2 苔がのりやすくお庭に馴染む
夏山石は水を吸いやすい性質を持っており、そのため苔がのりやすいという特徴があります。庭に配置された灯篭や置物に苔が生え、徐々に周囲の景観と調和していく様子は、夏山石の魅力のひとつです。
こうした自然な風合いが出やすいことから、庭園造りにおいて好まれています。
夏山石を使った商品
ISHIMOでは夏山石製の灯篭や置物を多数取り扱っています。
岬型活込み灯篭はその名の通り、岬にある灯台を模しています。桂離宮 松琴亭に行く途中にある州浜の先端に置かれている置き灯篭を模して、活込み型に作り変えた灯篭です。
苔などがのりやすいので、お庭に馴染み、石の風合いが出やすいことが特徴です。

ISHIMOは国内の石材産地より特徴的な石材だけを選び、その土地に今も伝わる伝統工芸士や加工技術者の匠の技により作られた商品をご提供いたしております。
ぜひ一度、オンラインショップを覗いてみてください。